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だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠19(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 319,771 字 · 617 頁
つまり武家の表芸術、剣と、槍とを代表して、この二人だけが将軍について京都へ来ている。以て天下の芸術の代表の大家たることを知るべしと言わなければならぬ。
何と言っても、江戸が武将の幕府である限り、芸術の秀粋も江戸に鍾まることは当然である。その江戸芸術の粋たるものは当時、講武所にあるということも、避け難い結論となっている。その講武所の剣術に於て、男谷が押えていたということも、一同に異論のないことになっている。芸術の士の常として、屈下するをいさぎよしとしない。独創を尚ぶが故に、模倣と追従とを卑しみ悪むことは変りはないが、自然、乱調子の中にも、長を長とし、優を優とする公論の帰するところも現われようというものです。
男谷の剣術に就いては、これらの壮士といえども、多くの異論を起し易くない。男谷と言えば、その次には、今時の今堀、榊原、三橋、伊庭、近藤というあたりに及ぶべきところだが、会談が溯って島田虎之助が出る。島田を言う次に、勝麟の噂が出るような風向きになりました。
勝麟太郎の名は、剣術としての名ではない、当時は幕府有数の人材の一人として、何人の口頭にも上るところの名でありました。