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だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠19(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 319,771 字 · 617 頁

青空文庫

いわば眼中に置かぬあしらい方であることが不愉快だと、村正氏もその途端に相応にそれに悪感を催したのです。

「では、少々御免を蒙って、お邪魔いたすとしようかな、皆の者も、ここでしばらく遊んで行きな」

切上げようとして、かえって深間へ入り込んで来たのは通人に似合わぬ不覚でした。

村正氏を先に立てて、一隊十余人の雛妓は、有無なくこの一間に進入して、そうして、これから遊ぼうという、全く遊びたくない気分で遊ばなければならない。

雛妓たちは、舞をする手ぶり足ぶりで、一種無気味な気持と好奇とを持って、早くもこの一間の中に充ち満ちて来て、

「おじさん、これから何をして遊ぶの」

二十六

この一間へ招き入れたと見ると、爛酔の客は、急に身を引きずって、自分で自分の頭を持って引摺って行くかとばかり、ずっと壁際の方に身を寄せてしまいました。

壁際に身を引きずると共に、仕掛物ででもあるように、さきに投げ出した大小も、同じようについて行ったのみならず、その頭の下に敷いていたらしい黒い頭巾と、藍の合羽様のものをも、共に引きずって、そうして壁際にピタリと身を置いたかと思うと、今度は横向きに頬杖をして、以前の身構えで、長くすんなりと身を横たえたままで、こちらを向いているのです。