輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠2(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,601 字 · 387 頁
でも当ったらお眼にかからあ、さあ投げろ、投げろ」
米友は竿の先を手許に繰って、五色の網をキリキリと手丈夫に締め直すと、ヒューとまた鼻面に飛んで来たのを、鏡でも見るようにしてハッタと受けて、
「まだ早いやい、さあ来い!」
竿を立て直すと、それが合図となって前後左右から注文通り、ヒューヒューと飛んで来る石と瓦が雨霰。
「ムク、お前は俺の後ろに隠れていろ、その榎から背中を見せねえようにしろ、後ろからそっと忍んで来る奴があったら、おれが承知だから遠慮なく食いついてやれ、噛み殺してもかまわねえぞ」
大榎とムク犬を後ろにして立った米友。身近に来る石という石、瓦という瓦を、或いは竿を繰延べて前で受け、或いは竿を手許に繰込んで面の前で受け、或いは身を沈めて空を飛ばせ、体を躍らせて飛び上る。
「やいやい、もちっと骨身のある投げ方をしやあがれ、ぶっついたら音のするように、当ったら砕けるように投げてみねえ、米友様が食い足りねえとおっしゃる――ナニ、鉄砲だって?」
米友は屋根の上を屹と見る。生薬屋の屋根の上へ火縄銃を担ぎ上げたのは、米友も知っている田丸の町の藤吉という猟師であったから、