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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠2(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,601 字 · 387 頁

青空文庫

「先生、どうかここんところへお坐りなすって下さいまし」

竜之助の手を引いて坐らせたのは大きな囲炉裡の横座。

煤だらけになった自在鍵、仁王様の頭ほどある大薬鑵、それも念入りに黒くなったのを中にして、竜之助とがんりきとは炉を囲んで坐りました。

「もう大丈夫でございます、先生、ここまで来れば」

がんりきは頻りに焚火をする、その焚火が燈火の代用をするのであります。

「今、坊様に頼みましたから、ほどなくお夜食が来るでござんしょう、どうも御覧の通りの荒れ寺でございます……と言って、先生にはおわかりになりますまいが、本堂も庫裡も山門も納所もごっちゃなんで。そうしてこの坊主というのが、引導も渡せば穴掘りもやろうというんでございます」

竜之助は例の通り頭巾を被ったなりで、刀は側に置いて、焚火に手をかざしています。その様は、がんりきがなぜ自分を引張って来たかもわからず、どうするつもりだか知らないようでしたが、

「お前さんは、どういうお人だい」

竜之助はこう言って、はじめてがんりきに問いかけました。

「わっしでございますか」

がんりきは、焚火にうつる竜之助の蒼白い面をジロジロと見て、