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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠3(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 214,131 字 · 423 頁
わたしの親方の家は本所の鐘撞堂新道にあるのよ」
六
福士川から徳間入りをした宇津木兵馬と七兵衛は、机竜之助を発見することなくして、かえってがんりきの百蔵を発見してしまいました。
「兄い、気をしっかり持たなくちゃいけねえ」
「あッ、抜いちゃいけません、先生、お抜きなすっちゃいけません、抜いてしまっちゃ納まりがつきません」
がんりきは引続いて囈言ばかり言っています。
この山入りでは、僅かにがんりきを得ただけで、山道をもとの通りに下って、一行はまた富士川の岸に出ました。
富士川をのぼる舟は追風を孕んだ時はかえって、下る船よりも速いことがあります。福士からこの船に乗った兵馬と七兵衛とがんりきと三人は、早くも甲府に着きました。
机竜之助のいるところはかの白根の麓。こうしているうちに秋も闌けてしまって、雪にでもなっては道の難儀が思いやられる。兵馬は心急がれていたけれども、名にし負う山また山、相当の用意なくては入ることのできないところであります。
甲府の南の郊外にある一蓮寺というのは遊行念仏の道場で聞えた寺。
おりからそこの鎮守にお祭礼がありました。