輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠7(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 242,044 字 · 477 頁

青空文庫

、繰返して申し上げるまでもなく、お聞きの通りの拙いものでございますから、とても神様をお悦ばせ申すのなんのと、左様なだいそれた了見は持っておりませんのでござりまする。ただまあこうも致しまして、わたくしの心だけが届きさえ致せば、それでよろしいのでございますから、もう暫くのところお待ち下さいませ、せめてこの一くさりだけを語ってしまいたいのでござりまする、旧き都を来て見れば、浅茅ヶ原とぞ荒れにける、月の光は隈なくて、秋風のみぞ身には沁む、というところの、今様をうたってみたいと思いますから、どうぞ、それまでの間お待ち下さいませ、それを済ましさえ致せば、早々立退きまするでござりまする」

一息にこれだけの弁解をしてしまったから、さすがの社人も相当に呆れたと見えます。ただ呆れただけならいいが、どうもそのこましゃくれた弁解ぶりが、癪にもさわったようで、

「いけねえ、いけねえ、貴様たちは火放泥棒でも仕兼ねまじき乞食坊主だろう、昔の高貴の方と一緒の気になって、神様へ琵琶を奉納という柄じゃねえ、そんなことを言い言い、社の御縁の下に野宿でもしようというたくらみだろう。つい、この間も、危ないところ、乞食めが潜り込んで、煙草の吸殻を落したために、火事をしでかすところだった。