輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠7(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 242,044 字 · 477 頁

青空文庫

徳川家と薩摩とは、姻戚の関係もあったりして、どうかすると黙契が成立しそうになる。もしも薩摩が徳川をたすけることになると、せっかく倒れかかった徳川の家に、有力な根つぎが出来た結果になって、そうなっては天下の改革の時がおくれる。徳川と薩摩とを握手させてはならない。江戸の市民をして、薩摩を憎ましめるように、薩摩をして、幕府を脅威せしめるようにしかけなければ、大事をあやまるの形勢となることを、志士浪人の間には深く考えていたものがあるのです。

後の鳥羽伏見の戦いも、一は、この四国町の薩摩屋敷の焼討ちが、退引させぬことにしたので、志士浪人の計画は、思うように的中し、明治の改革には、これがまた有力な動因とはなっているが、表面上、その形勢を見れば、暴悪の徒を蓄えて、江戸の上下を脅威愚弄した傍若無人ぶりに、腹の立つのも無理のない次第でした。

何事もみな、歴史の大きな潮流の現われに過ぎません。少なくとも関ヶ原の戦いまで遡らねば、事の是非善悪は、たやすくは説明のできないことであります。

さても、相生町の老女の屋敷は、構えが相当に大きかっただけに、天明までも燃えつづいておりましたので、見物は山のように群がりました。