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てんぐがいでん きられのせんた

天狗外伝 斬られの仙太

三好 十郎

線上閱讀三好 十郎《天狗外伝 斬られの仙太(てんぐがいでん きられのせんた)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 122,347 字 · 243 頁

青空文庫

その為に――。(言いにくくて言いよどんでしまう――間)

仙太 だから帰れと――?

加多 つまりが、そうだ。……仙太、加多源次郎、今こそ恥じ入る。……何とでも思ってくれ。だが拙者とても十日の後には死ぬ人間だ。

仙太 (青くなり、何かをハッと悟り)そ、そ、それじゃ加多さん!(詰め寄って加多の襟を掴む)何か、あの、四、五日前から町人百姓から出た者達で三人四人と見えなくなるのも……? すると、俺と一緒に来た寄場の者達十一人も、もしかすると、き、き、斬ったのか?

加多 (仙太に首を持って揺り動かされても、反抗せずに、静かに)そうかも知れん。……多分そうであろう。……許してくれ、仙太郎。

仙太 許す、許さぬ、そ、そんなことじゃねえ! ケッ! お前さん、泣いているが、そ、そんな、これまで同志同志と言って置きながら、そ、そんなアコギな法があるか!(極度に昂奮し、頭も混乱して、加多を突き離して、睨む)そ、そ、そんな自分勝手な法が――。それじゃ、俺をここに呼んだのも――読めた!

加多 ……(首うなだれて静かに)……だから国へ帰ってくれ。

丁度その時、突然右手より、ターンと烈しい小筒の音が響いて、弾が仙太郎の腰の辺に命中したらしい、アッと倒れかかって、その辺をキリキリ舞いをする。