輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
線上閱讀三好 十郎《天狗外伝 斬られの仙太(てんぐがいでん きられのせんた)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 122,347 字 · 243 頁
それを水木、顔と言わず手足と言わず、ズタズタに斬る。仙太郎はわめきもがきながら崖縁まで追い詰められ、苦しまぎれに横に払った刀が、水木の腰にザッと入って、水木ワッと言って飛下がって倒れる。
水木 加多っ! 加多っ! 何を、何をしている!
加多 よし!(刀を上段に構えて、ッツと崖の方へ)仙太郎、許せ!(言いざま、スッと斬り下ろした刀、仙太郎の肩に入る)
仙太 犬畜生っ! 士の犬畜生っ! アッ!(同時に崖を踏みはずして向う側へ落ちる。落ちながら呪いののしる叫び――)
間。
加多 ……(落ちて行く仙太郎をジッと見下ろしてて立っていた後、ヨロヨロ歩いて来る)ウーム。(ボンヤリ立っていてから、変に唸るような声を出す。泣いているのである……)水木さん斬った。
水木 おお!
加多 あれは立派な、男であった。……この身体では拙者も……御免、お先へ。
一言うなり持っている血刀の穂を右襟首の辺へスッと立て、刀はそのままビューンと投げ出し、チョットの間、立っていてから、ガクリとして、前のめりに木が倒れるように雪の中にポスリと倒れる。
呆然として立っている水木。
山中をめぐって鳴り出す陣太鼓の音。