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たいへいようまじょう
太平洋魔城
海野 十三
線上閱讀海野 十三《太平洋魔城(たいへいようまじょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 93,147 字 · 187 頁
おい、テレビジョンをまわせ。駆逐艦のすすむ方向へだ」
そういっているうちに、例の駆逐艦は、大きな円をえがいてぐるぐるまわりだした。それはちょうど海底要塞のまわりなのだ。
「あ、駆逐艦のやつ、なにかこっちの様子に感づいたな。もう一刻も猶予ならん。怪力線砲、射撃用意。目標の第一は、アンテナだ。第二の目標は、吃水線だ」
ケレンコは、断乎としていいはなった。
「射撃用意よろしい」
怪力線砲分隊よりの報告。高声電話の声だ。
「よし、撃て!」
ついにおそるべき号令が発せられた。
怪力線砲発射のすさまじい模様は、潜望テレビジョンで目の前のスクリーンに、ありありとうつし出されて行くのである。
駆逐艦と商船との姿が何かをさがすように海面をくるくるまわっていたが、ケレンコの号令が下ったその刹那、海魔の形をした例の屈曲式の砲塔が海面をつきやぶってむくむくとおどりあがった。とたんに、その先のはしからぱっとあやしい光が出た。その光が、駆逐艦の檣にふりかかると、アンテナはぱちぱちと火花をはなって、甲板上に焼けおちる。
その後につづく商船のアンテナも、全く同じ運命におちいった。
甲板上に人影が、ありありと見えたが、彼等は、この怪物のだしぬけの出現に、どうしてよいのかわからず、ただうろうろするばかりだった。