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じょしきょういくのもくてき
女子教育の目的
大隈 重信
線上閱讀大隈 重信《女子教育の目的(じょしきょういくのもくてき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,311 字 · 11 頁
しかし日本の婦人で教育を受けた者は、決して大名とか貴族とかいう者ばかりではない。その以外の人にも自ら学んだ者がある。ことに日本の一つの特長たる和歌などは、平民の者も随分やった。更に一等下がって俳諧などもやったものである。百人首なり女大学などは大抵の者は読んだものである。それから婦人のたしなみとして、裁縫をやり機を織るとかいう、一つの独立自営の道、あるいは一家の主婦たる務めを十分に満たすことが出来るように、銘々にその素養を修めておって、そうして女が社会上に相当の地位をもっておったのである。少数の貴族を除くの外は、決して一室に閉じ籠っていなかった。中以下になると男女等しく盛んに労働しておる。どうかするとある種類の労働は婦人の方が男子よりも巧みであって、却って男子よりも多く報酬を得るということがあり、女子が男子を凌ぐというようなことがある。
支那の文明を輸入して以来、日本は仏教とか儒教とかが日本の社会組織の根本を成しておる。成しておるにも拘わらず、種々の弊が起らない。是に於て日本は彼の長を採って我の短を補うたことが能く分る。総じて物事は一利一害で、仏教なり儒教なり多少の害を伴っておる。