輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
いかなるほしのもとに
如何なる星の下に
高見 順
線上閱讀高見 順《如何なる星の下に(いかなるほしのもとに)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 119,508 字 · 236 頁
「××君と誰?」
誰と誰と言って「――あたし、ふんとに困っちゃったわ」
鼻の低い、そのかわりのように唇が飛び出た、その踊り子は、無遠慮に投げ出した裸の脚をボリボリ掻きながら、朝野とそんな話をはじめた。私と小柳雅子とは、黙って何かかしこまっていた。
やがて、朝野が、
「サーちゃん、紹介しよう」と言った。
サーちゃんという名のその踊り子は、脚を出したまま、
「はじめまして……」
慣れた悪びれぬ態度で、私は気がらくだった。
「この人のうちは、千束の箒屋さんでね」朝野が言った。「ゆんべの客のようなのを早く帰そうと、箒に手拭をかぶせようと思っても、うち中、箒だらけで、どれにしていいか……」
「バカね、朝野さんたら……」
「ほんとじゃないか」
「箒だらけは、ほんとだけどさ」
「手拭の話、いつか自分でしたじゃないか」
「あら、そう、――そう言えば、そうだったわね」
サーちゃんは、朗らかに笑った。
――ショウのはじまる前であった。
ショウが済んだら、幕合いに、このサーちゃんや小柳雅子と一緒にお茶をのみに出ようということになって、私たちは、ショウの済むまで、舞台の下の地下室で待っていた。