輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

つまのざ

妻の座

壺井 栄

線上閱讀壺井 栄《妻の座(つまのざ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 82,695 字 · 165 頁

青空文庫

夕餉の食卓は閑子の座の空白が目立つ思いだった。いなくなって淋しいからではない。ほっとしたいのだが、何となくそれが気にかかる重々しい空白だった。だが、みんなほっとしたく思っているのはたしかだった。心配であとをおっかけ、そのあわれさに泣いたミネの目はまだ赤くはれているのに。

「閑ちゃんも変ったわね。ちょっとしたつまずきから意地悪になったり、いやったらしくなったりするのね。根は正直な、お人よしなのに。」

「しかし、ああなると困るね。女も四十になると何しろ嵩ばる。」

「邪魔になどしないつもりなのに、ずい分かさ高に感じるのね。わたし、薄情なのかしら。」

「くたびれるよ、何しろ。」

こんな会話をミネたちはした。そしてほんとにくたびれてミネは宵のはてから寝床に入った。すると悠吉も正子も同じように今日は宵寝をするといい出した。みんな疲れてしまったのだ。

「閑子って、一たいなあに、あれ。何だと思ってるの。寝ることまで気がねさせるなんて、気色の悪い女ね。」

ミネはだんだん腹が立ってきた。いつか貞子がきたとき茶をいれるのにミネは正子を呼びたてた。正子はいなかったらしく閑子が出てきて障子のかげから声をかけ、貞子の前もかまわずに、