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がっこうきょういくにおけるとしょかんのりよう

学校教育における図書館の利用

佐野 友三郎

線上閱讀佐野 友三郎《学校教育における図書館の利用(がっこうきょういくにおけるとしょかんのりよう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 8,251 字 · 16 頁

青空文庫

」

二

以上は米国教育長官クラックストン氏の農村図書館普及策にして、氏は一九一四年米国図書館協会総会においてこの趣旨を講演しこれを教育局年報に論述しこれが説明資料を巴奈馬桑港博覧会に出陳せり。

然れども図書館の施設いかに普及すればとて、これを利用し得べき読書力、読書趣味の素養なきときは図書館ありともその任務を全うすること能わず。世人動もすれば米国人は読書好きなりと説けども、米国が最近二十余年来、読書趣味、図書館趣味の養成に全力を傾倒せる事実に想到する者少なし。一九一三年現在同国学校に附設せる図書館の数は

蔵書  五、〇〇〇冊以上のもの    一、〇〇五館

一、〇〇〇冊以上

四、九九九冊以下のもの    三、二六五館

三〇〇冊以上

一、〇〇〇冊以下のもの    五、三八四館

計                  九、六五四館

を算す。けだし智育上より見て、学校のなし得べき最善の任務は算術、地理、歴史又はいずれの教科書にも精通せしむるためにあらずして、善良の書籍に児童を紹介し善良の文学に対する趣味を獲得せしめ、最も読み甲斐あるものを読むの習癖を馴致するよう児童を補導し自学自修の国民を養成するに在りとし学校の作業上並に生徒将来の処世上学校図書館を成るべく有効の機関たらしめ実生活に入り