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うちゅうのまいご

宇宙の迷子

海野 十三

線上閱讀海野 十三《宇宙の迷子(うちゅうのまいご)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 14,497 字 · 29 頁

青空文庫

ガンガンガーン。

ガガーン、ガガガガン。

とつぜん、どえらい音をたてて、艇がゆれた。

音がしたのは、操縦席よりずっと後方にあたる艇の胴中へんと思われる。

「何だろう、千ちゃん」

ポコちゃんは、小さい目をせいいっぱいひろげて、千ちゃんの腕をつかんだ。

「さあ、何だろう」

千ちゃんにも、けんとうがつかない。

が、音もしんどうもそのままおさまったし、計器盤を見わたしても、べつに異常はなさそうである。

ガンガンガーン。

ガガーン、ガガガガン。

とつぜん、またもやひどい音がして、艇がきみわるくふるえた。

「あっ、また起った」

「へんだね、どうも」

「気もちがわるいね。きっとこのカモシカ号は空中分解するんだよ。ちと早すぎらあ」

「……」

千ちゃんはポコちゃんにはこたえず、顔を前へつきだして、ガラス窓ごしに外をすかして見ていたが、このとき、さっと顔をかたくすると、

「ポコちゃん、あれを見ろ。外を見るんだ」

とさけんで右手で外を指さしたが、その手をただちにパネルへもどして、操縦席にあかあかとついていた電燈を消した。

たちまち二人のまわりはまっくら。

千ちゃんはなぜ電燈を消したのだろうと思いながら、ポコちゃんは艇外へ目をやった。