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こねこはなにをしったか

小ねこはなにを知ったか

小川 未明

線上閱讀小川 未明《小ねこはなにを知ったか(こねこはなにをしったか)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,213 字 · 11 頁

青空文庫

」

「感心だわね」

末の弟はねこの体にほおずりしました。

「腹が空いているだろう……。」

ねこは、しきりに、泣いて、空腹を訴えていましたから、上の弟は、鰹節を削ってご飯をやりました。ねこは、飛びつくように、喜んで咽喉を鳴らして食べました。

「お母さん、ねこは、鰹節のご飯を喜んで食べますよ。」と、子供たちは、告げました。

すると、お母さんは、

「これから、生魚をあまりやらないようにして、なんでも食べる癖をつけなければいけません。あまりわがままにすると、ねこだって、いけなくなってしまいます。」と、いわれたのです。

それから、四、五日すると、白い犬が、勝手もとへ顔を出しました。以前だったら、ねこは、背を丸くして怒りますのですが、そのときは、やさしい声で泣いていました。白い犬は、最初、遠慮するように見えましたが、ねこの茶わんへ進み寄って、余りのご飯をきれいに食べてしまいました。そして、いってしまったのです。

この後、幾たびとなく、白い犬はやってきました。そして、ねこのご飯を食べていくのを例としました。

一度捨てられて、苦しみを経験したねこは、そのときの怖ろしさと、頼りなさと、空腹のつらさと、悲しさとをいつまでも忘れることができなかった。