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しょうせつ えんちょう

小説 圓朝

正岡 容

線上閱讀正岡 容《小説 圓朝(しょうせつ えんちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 163,270 字 · 325 頁

青空文庫

いよいよ自分という雪達磨が転がせばころがすほどに大きく大きくなりまさっていった。

山なす毀誉褒貶も何のその、かくて両国垢離場の昼席とて第一流人以外は出演できなかった寄席の昼興行の、それも真打を勤めることと、圓朝はなったのだった。しかも毎日五百人以上、嘘のような大入りがそこにつづいた。またしても弟子入りを望む者、あとからあとから絶えなかった。あまりのことの嬉しさに何べんも何べんも初代圓生のお寺へいった。そしては墓前に報告をした、おかげで三遊派もこんなに盛り返してまいりました、と。もちろん、昔あれほど気に病んでいたお線香代のほかのお心付けも、もうこのごろでは師匠こんなに頂いてはと寺男が痛み入るほど莫大にやることができるようになっていた。

まず何もかもこれで――。

心の底のまた底まで圓朝は、微笑ましいものを感じないわけにはゆかなかった。

あとは倦まぬ勉強だけだ。

もっともっと道具噺に、千変万化の工夫を凝らそう、道具や仕掛にいくらかかっても構わないから。いよいよお客様をアッといわせよう。

固く心にこう誓った。

そのころ、圓朝贔屓のおんなたちもめっきり周囲に増えてきていた。