輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しょうせつ えんちょう

小説 圓朝

正岡 容

線上閱讀正岡 容《小説 圓朝(しょうせつ えんちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 163,270 字 · 325 頁

青空文庫

すなわちそこがその一席の切り場であって「もしや裏口から這入れないものでもありますまい、入らっしゃいと手を取って裏口へ廻ったが矢張這入られません」と速記はここで次章へと移っているのであるが、かつて先代林家正蔵(七代目)は圓朝門下の大才圓喬のこのくだりのあまりにも水際立っていた点を極力私にたたえて聞かせ、当時の圓喬の演出は「矢張り這入れません」とのみポツンと切ってしまわず、怨めしそうにお露が軒端を見上げてまたもや泣いじゃくるのをお米がなだめてもういっぺん横手ヘツーッと……。この「ツーッと」を右手で形をしながら、「ツー」くらいまでいいかけて、

「……いやあまりお長くなりますから」

と小声で世話に砕けて下りていくといった風だった由である。たしかにこの演出のほうが心憎いほど我々に水尾曳いてのこる余韻がある。或いはのちには圓朝自身この演出を工夫し、それを弟子たる圓喬がつたえたものかもしれない。

妾のお国は孝助の存在を憎むのあまり、源次郎の邸の若党で「鼻歌でデロレンなどを唄っている愚者」相助をおだてて危害を加えさせようとするのであるが、この相助の用語がおよそ特異でいかにも愚鈍に感じられるからおもしろい。