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しょうねんたんていちょう

少年探偵長

海野 十三

線上閱讀海野 十三《少年探偵長(しょうねんたんていちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 110,286 字 · 221 頁

青空文庫

博士はぐんぐん奥へはいっていった。そして壁ぎわに置いてある四角い機械のうしろへまわった。博士の顔には、またもや気味のわるい微笑が浮かんだ。

(今だ。化けの皮をはいでやるときがきたぞ。覚悟しろ)

博士はスイッチを入れた。それこそこの間中から博士が考案し、組立てていた大きなエックス線装置であった。これは広角度にエックス線を放射して、人間の身体全体を照らし、そして部屋のまん中にぶら下げてある、幅二メートル高さ三メートルの大きな蛍光幕にその透視像をうつしだすようになっていた。これは、いつも覆面をしている頭目を、エックス線で照らして、その正体を見てやろうという陰謀であった。そして思いがけなく、早くその機会がきたのだ。頭目の方からこの部屋へ足をはこんで、はいってきたのだ。こんないいことはない。机博士は興奮をおさえきれない。

さッと、蛍光が、幕面を照らした。

実にたくみに、頭目の全身の透視像が幕面に写った。着衣や冠の輪廓がうすく見える中にありありと黒く、むざんな骸骨姿がうつしだされた。これが頭目の骨格なのだ。

「あッ」頭目は気がついた。

手にしていた毒矢のはいった棒銃をふりあげた。