輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しょうねんたんていちょう

少年探偵長

海野 十三

線上閱讀海野 十三《少年探偵長(しょうねんたんていちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 110,286 字 · 221 頁

青空文庫

「だが、これはほんとの金かな」

彼は、黄金メダルを手にとって撫でてみた。なかなか美しい。そして重い。やっぱり黄金のように見える。黄金なら、これだけ売っても大した金になる。

(いっそ、売ってしまってやろうか。売ってしまえば、めんどうなことはなくなる。それがいい、そのうち貴金属商に、そっと見せて、値段がよければ売ってしまってやれ)

そんなことを考えていたとき、夜の静けさをついて空の一角から、ぶーンとにぶい唸が聞えてきた。

春木は、はっと目をかがやかした。

「飛行機が飛んでいる。まさかこの間のヘリコプターではないだろうが……」耳をすましていると、どうもふつうの飛行機の音とはちがう。

「あッ、ヘリコプターだ。いけないぞ」

彼は、机上のスタンドのスイッチをひねって、室内をまっくらにした。そして手さぐりで、二つの宝の鍵を包んで、元のようにひきだしの奥へおしこんだ。

ヘリコプターの音は、だんだんこっちへ近づいてくるようだ。春木少年は、急に恐怖におそわれ、がたがたとふるえだした。

「分った。ぼくの黄金メダルを奪いにきたんだ。それにちがいない」春木少年は、そう思った。

たいへんである。