輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しょうねんたんていちょう

少年探偵長

海野 十三

線上閱讀海野 十三《少年探偵長(しょうねんたんていちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 110,286 字 · 221 頁

青空文庫

「頭目。牛丸平太郎をつれてまいりました」

若い男は、頭目四馬剣尺が待っている大きな部屋へ少年をつれこんだ。

牛丸少年は、そこではじめて頭目なる人物を見た。

華麗に中国風に飾りたてた部屋の正面に、一段高く壇を築き、その上に、竜の彫りもののあるすばらしい大椅子に、悠然と腰を下ろしているあやしき覆面の人物は、四馬頭目にちがいなかった。

その左右に、部下と見える人物が、四五名並んでいた。秘書格の木戸の顔も、それに交っていた。机博士のほっそりとした姿も、その中にあった。頭目が、覆面の中からさけんだ。

「うむ。波はそこに控えておれ。木戸。その少年を前につれてこい。直接、話をしてみる」

若い男は、入口を背にして、佇んだ。

木戸が前にでていって、牛丸少年の肩をつかんで、頭目の前に引立てた。

「手荒らにはしないがいい」

頭目は木戸に注意をした。

「これ、牛丸平太郎。お前にたずねたいことがあったから、ここまできてもらった。これからたずねることに正直に答えるのだぞ。もしうそをついたら、そのときはひどい罰をうけるから、うそはつくなよ」

太い威厳のある頭目の声が、牛丸の胸を刺した。