輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

やまとゆきのにっき

山と雪の日記

板倉 勝宣

線上閱讀板倉 勝宣《山と雪の日記(やまとゆきのにっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 32,279 字 · 67 頁

青空文庫

吹雪にいたっては、冬と変りはない。雨でも混じようものなら、冬よりもなお悪い。今年は常念の乗越で一日やられた。この吹雪のために、槍の肩で小鳥の群が岩にぶっつけられて、雪の上にたくさんたおれていた。一昨年も一日やられてまゆげからつららを下げたり、ちょっとぬいだスキーの金具が凍って靴が入らなくなったり、だいぶいじめられた。

しかしその時の雪のよかったことは話にならない。話を聞くと二月の上高地は、素敵な粉雪らしい。黒部の上流は温泉のあるベト雪だと聞いたから、あっちへ行くならその覚悟がいる。吹雪の恐ろしさは遇って見ねば分らない。

大体気のついたところはこのくらいである。なおアルペンストックをスキーの杖とすることは、どうしても危険であるから金の部をとりはずせるようにするか、あるいは滑降には用いないようにせねばならない。

それから人夫の中に雪の山を歩かないものがくる時は、手袋その他の注意をせねばならぬ。色眼鏡も余分にもって行き、万事に注意しないと、一人の故障のために思わぬことができる。猟師なら大丈夫であるが、金カンジキなどをわざと持って行かずに危険なところをさけることもあるから、頂上を極めようとする際には、それも確かめる必要がある。