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みんざんのいんし

岷山の隠士

国枝 史郎

線上閱讀国枝 史郎《岷山の隠士(みんざんのいんし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 9,095 字 · 19 頁

青空文庫

僕はすっかり面喰ってしまった。詩人としては第一流、とても僕など追っ付けそうもない」

互いに推重をしあったのであった。

李適之、汝陽、崔宗之、蘇晋、張旭、賀知章、焦遂、それが杜甫と李白とを入れ、八人の団体が出来上ってしまった。

飲んで飲んで飲み廻った。

いわゆる飲中の八仙人であった。

酒はあんまりやらなかったが、一世の詩宗高適などとも、李白や杜甫は親しくした。

三人で吹台や琴台へ登り、各自感慨に耽ったりした。

※慨するのは杜甫であり、物を云わないのは高適であり、笑ってばかりいるのは李白であった。

高適の年五十歳、李白の年四十四歳、杜甫の年三十二歳であった。

だがこの時代は李太白が、誰よりも詩名が高かった。

玄宗皇帝が会いたいと云った。

で、李白は御前へ召された。

誰が李白を推薦したかは、今日に至っても疑問とされている。

ある人は道士呉※(「竹かんむり/均」、第3水準1-89-63)」]だと云い、ある人は玉真公主だと云い、又ある人は賀知章だと云った。

すべて人間が出世すると、俺が推薦した俺が推薦したと、推薦争いをするものであるが、これも将しくその一例であった。