輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ばくまついしんかいこだん

幕末維新懐古談

高村 光雲

線上閱讀高村 光雲《幕末維新懐古談(ばくまついしんかいこだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 2,520 字 · 5 頁

青空文庫

一足飛びに上手になって、初手から立派に踊りが出来ればとにかく、こんなことを毎晩見せられたり、やがては自分もこんな腰附き手附きをして変梃極まる仕草をしなければならんとは、とても我慢の出来るわけのものではない。こんなことで時間を費やす位なら、夜業でもした方がよほど増しだ、と思い出すと、もう、とても大儀で、其所へ坐っていることが出来ず、とうとう中途で、挨拶もせず、こそこそとその部屋を逃げ出して帰って来て、ホッとしたことがありました。

それから、翌朝、裏の井戸へ顔を洗いに行くにも、そのお袋さんが出ては来ないかと心配で、松どんに水を汲んでもらって井戸端へ出られないなど散々気を揉みましたが、先方では、何か私に対して粗怱でもあったかなど物固い人たちとて気にし、どういう訳で中途で帰られたか、心配をしてお袋さんが、師匠の家へ申し訳に来るやら、師匠の妻君がいいわけをするやら、師匠はまた私に、揶揄半分に、一遍切りで逃げて帰るなぞ笑うやら、まことに馬鹿々々しいことであった。

要するに、踊りなどいうことは、真面目にいうと、その性に合わなかったものと見える。その頃おい、この母娘のように、武士の家庭のものが生計のために職を求め、いろいろおかしい話、気の毒なはなしなど数々ありました。