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のちのなりひらぶんじ

後の業平文治

三遊亭 円朝

線上閱讀三遊亭 円朝《後の業平文治(のちのなりひらぶんじ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 109,545 字 · 216 頁

青空文庫

者が、俄(にわか)に家(うち)にばかり居(お)るようになりましたから、少しく身体の具合が悪くなりました。母も心配して、気晴しに参詣(さんけい)でもするが宜(よ)いと云われて、母と同道で本所の五つ目の五百羅漢(らかん)へ参詣の帰り途(みち)、紀伊國屋友之助(きのくにやとものすけ)の大難を見掛け、日頃の気性直(す)ぐに助けようとは思いましたが、母の手前そういう訳にもまいりませぬから、渋々(しぶ/\)我家(わがや)へ帰り、様子を尋ねますると、友之助という者が大伴蟠龍軒(おおともばんりゅうけん)と賭碁(かけご)を打って負けましたので、女房お村を奪(と)られた上に、百両の証文が三百両になっているという、友之助は斯(か)くと聞いて大いに怒り、大伴に向って悪口(あっこう)いたしましたので、蟠龍軒は友之助を取って押え、高手小手(たかてこて)に縛り上げて割下水(わりげすい)の溝(どぶ)へ打込んだという話を聞き、義憤むら/\と発して抑え難く、ついに蟠龍軒の道場へ踏込(ふみこ)み、一味加担の奴ばらを打殺し、大伴だけ打漏(うちもら)して、窃(ひそ)かに自宅へ帰ったという処までが、故圓朝師の話でございます。