輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

せいかくをもとむ

性格を求む

豊島 与志雄

線上閱讀豊島 与志雄《性格を求む(せいかくをもとむ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 3,604 字 · 8 頁

青空文庫

回顧と感傷とだけが氏の本領ではあるまい。新陣営に於ける新性格の発生が必然に将来させる、旧陣営に於ける新性格を探求して、「別れの言葉」の一片でも聞かせてもらいたい。但し、私は氏の近作に接していないから確言は出来ない。それならば、長与善郎氏はどうだろう。文学によりもより多く生活に関心を持っている氏だ。「重盛の悩み」から十歩も二十歩もふみ出してもらいたいものである。「この人を見よ」には、別れの言葉以上の微光があった。

*

文学が何等かの進展をなさんとする場合には、殊に、新たな性格が作品のなかに要求される。そしてその要求が満された時に初めて、文学は進展の一段階を上る。

文学の進展への動力となるような作家は、何等かの意味で、新しい性格を探求し描出する。

バルザックの豪さは、恋の囁き以外に金銭の響きを聞かせたことよりも、より多く、ユーロー男爵やゴリオ老人の如き人物を描出したところにある。フローベルの豪さは、その厳正冷徹な創作態度よりも、より多く、ボヴァリー夫人の如き人物を描出したところにある。イプセンに於けるノラ然り。ツルゲネーフに於けるバザロフ然り。