輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
かいじんとしょうねんたんてい
怪人と少年探偵
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《怪人と少年探偵(かいじんとしょうねんたんてい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 36,648 字 · 74 頁
「およげるよ。きみは?」
「ぼくのクラスで、いちばんおよぎがうまいんだよ」
そのとき、頭の上から、大きなわらいごえが、きこえました。
「わはははは……きみたち、せいぜいおよぐんだな。だが、何時間およげるね。その水は一日や二日では、ひかないんだぜ。そんなにながくおよぎつづけられるかね。わはははは……それじゃ、あばよ」
人形の顔をもつ怪人が、高いおとし穴の口から、そう言ったかとおもうと、パタンと、そこの戸をしめてしまいました。その戸は上のへやの床板と見わけられないようにできているので、こんなところに、おとし穴があるなんて、だれにもわからないのです。いよいよ運のつきです。
丸い穴から、あふれ出す水のいきおいは、すこしもおとろえません。おそろしい音をたてて、おとし穴の床におち、床にたまる水は、だんだんふかくなっていきます。
水はもう、立っているふたりの、ひざのちかくまでのぼってきました。
まだ秋のはじめですから、つめたくてたまらないほどではありません。ふたりは、いざとなったら、およぐつもりで、上着やズボンをぬいで、その用意をはじめました。
「ぼくたち、たすかるだろうか」