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かいじんにじゅうめんそう

怪人二十面相/少年探偵団

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《怪人二十面相/少年探偵団(かいじんにじゅうめんそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 212,130 字 · 422 頁

青空文庫

人間の知恵では想像もできないような、悪魔のはかりごとがあるとでもいうのでしょうか。

さて、二十面相のことはこのくらいにとどめ、わたしたちは明智名探偵をむかえなければなりません。

「ああ、列車が来たようだ。」

辻野氏が注意するまでもなく、小林少年はプラットホームのはしへとんでいきました。

出むかえの人がきの前列に立って左のほうをながめますと、明智探偵をのせた急行列車は、刻一刻、その形を大きくしながら、近づいてきます。

サーッと空気が震動して、黒い鋼鉄の箱が目の前をかすめました。チロチロとすぎていく客車の窓の顔、ブレーキのきしりとともに、やがて列車が停止しますと、一等車の昇降口に、なつかしいなつかしい明智先生の姿が見えました。黒い背広に、黒いがいとう、黒いソフト帽という、黒ずくめのいでたちで、早くも小林少年に気づいて、にこにこしながら手まねきをしているのです。

「先生、お帰りなさい。」

小林君はうれしさに、もうむがむちゅうになって、先生のそばへかけよりました。

明智探偵は赤帽にいくつかのトランクをわたすと、プラットホームへおりたち、小林君のほうへよってきました。