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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《怪人二十面相/少年探偵団(かいじんにじゅうめんそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 212,130 字 · 422 頁
いや、もうドアの外に来て、じっと耳をすましているかもしれません。
ああ、今にも、今にも、おそろしい音をたてて、ドアが破壊されるのではないでしょうか。
「おとうさん、どうかなすったのですか。」
「いや、いや、なんでもない。わしは二十面相なんかに負けやしない。」
そうはいうものの、壮太郎氏は、もうまっさおになって、両手でひたいをおさえているのです。
三十秒、二十秒、十秒と、ふたりの心臓の鼓動をあわせて、息づまるようなおそろしい秒時が、すぎさっていきました。
「おい、時間は?」
壮太郎氏の、うめくような声がたずねます。
「十二時一分すぎです。」
「なに、一分すぎた? ……アハハハ……、どうだ壮一、二十面相の予告状も、あてにならんじゃないか。宝石はここにちゃんとあるぞ。なんの異状もないぞ。」
壮太郎氏は、勝ちほこった気持で、大声に笑いました。しかし壮一君はニッコリともしません。
「ぼくは信じられません。宝石には、はたして異状がないでしょうか。二十面相は違約なんかする男でしょうか。」
「なにをいっているんだ。宝石は目の前にあるじゃないか。」
「でも、それは箱です。」
「すると、おまえは、箱だけがあって、中身のダイヤモンドがどうかしたとでもいうのか。