輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

かいとうおう

怪塔王

海野 十三

線上閱讀海野 十三《怪塔王(かいとうおう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 167,635 字 · 337 頁

青空文庫

覚悟をするがいい」

というと、怪塔王は寝台を向こうへ下りようとして、後向きとなりました。

(今だ!)

帆村探偵は、大胆にも怪塔王がうしろを向いたすきをのがすことなく、うしろから、「やっ」と掛声して飛びつきました。

「な、なにをする」

怪塔王はせせら笑いました。そして後をむき、片手をのばすと、帆村をどしんとつきとばしました。

「あっ――」

怪塔王の力のおそろしさといったら、まるで自動車に跳ねとばされたような気がしました。

さすがの帆村も、ころころと転がって、うしろの壁にどしんとつきあたりました。

するとそれが合図でもあるかのように、がちゃんと大きな音がして、天井からなにか黒い大きいものがどっと落ちて来ました。帆村は一彦の名を呼びました。そして二人は抱きついたまま、思わず首をちぢめました。

鉄の檻

1

天井からおちて来た黒い大きいものは、一体なんであったでしょうか。怪塔の正体はいよいよ出でて、怪また怪です。

「あっ、これは鉄の檻だ!」

帆村は身のまわりを見まわして、びっくりしました。天井からおちて来たのは、実に鉄の檻でした。

それは天井から床までとどく鉄の棒が、さしわたし五メートルもある円形に並んでいる鉄の檻でありました。