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かいきじんぞうとう
怪奇人造島
寺島 柾史
線上閱讀寺島 柾史《怪奇人造島(かいきじんぞうとう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 43,159 字 · 87 頁
「僕は、どんな労働でもやりますから、この島に置いて下さい」扉の外へ、つまみ出されるのを拒んで、こう哀訴したが、青年技師はいよいよ冷酷だ。
「日本の少年なら、いいかげんに観念しろ。……さア諸君、面倒だから、この少年を麻袋に詰めて、海ン中へ叩き込んでくれたまえ」
「オーライ」作業服を着た男たちは、声とともに、寄ってたかって僕を捉え、用意の麻袋を頭からすっぽり被せてしまった。そして、藻掻く手足を押込んでしまうと、袋の口を麻縄で厳重に結いてしまった。ああ、僕は、こんどこそ海底の藻屑と消え失せなければならないのか。
やがて、麻袋に詰められた僕は、一人の雑役夫に担がれて、氷の島の岸へ運ばれた。
僕の生命は、風前の灯火だ。
中国服の老人
雑役夫は、麻袋をいったん置くと、こんどは、その両端を二人で持って、高く差しあげた。「ワン」「ツー」「スリー」の号令とともに、一思いにドブンと、海中に投げ込まれようとした一刹那、
「待て、待ちたまえ」と、皺枯れ声が、人々の背後にあった。雑役夫たちは、麻袋をふたたび氷の上に置いた。皺枯れ声の主は、
「その少年を、海へ叩き込むのは、いつでも出来るじゃろ。