輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

かいいくらやみまつり

怪異暗闇祭

江見 水蔭

線上閱讀江見 水蔭《怪異暗闇祭(かいいくらやみまつり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 12,923 字 · 26 頁

青空文庫

それを発狂と見られて、土蔵の中を座敷牢にして、三年ばかり入れられていた。この裏面には継母の邪曲も潜むのであった。

既に定っていた良家への縁談は腹違いの妹にと移された。

稲代はかかる悲運に陥いれた種蒔の若者達を、極悪の敵と呪わずにはいられなかった。けれどもどこの誰やら暗闇の出来事とて、もとより知れようはずがなかった。

復讐、それは誰に向って遂げようもない。悲劇中の悲劇であった。終には世の中を呪い出した。人間を呪い出した。別して若い男、若い女、それを無上に呪い出した。

三年の座敷牢。土蔵の中の暗さに馴れて、夜目が恐しく利くようになったのを幸、去年の暗闇祭に紛れて、男の鼻をそぎ、女の臀を切ったのであった。

そのために非常な快感を覚えたのであった。今年もまたそれを企てたのであった。これでは矢張狂人なのであった。家人が座敷牢から自由にしたのが間違っているのであった。

不思議な事実を聴いて三人とも、娘稲代に同情して、好いか悪いか分らなかった。

「これではなるほど、犯人が分らなかったわけだ」と源八郎は云った。

「それを見付けたのは五郎助七三郎だ。や、いくら夜目が利くからって、お前さん達は本統の目先が利かねえのだから駄目の皮だ。