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かいだんぼたんどうろう

怪談牡丹灯籠

三遊亭 円朝

線上閱讀三遊亭 円朝《怪談牡丹灯籠(かいだんぼたんどうろう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 123,879 字 · 246 頁

青空文庫

のを待つばかり、前祝いに一杯やろうと夫婦差向いで互に打解け酌交し、最う今に八ツになる頃だからというので、女房は戸棚へ這入り、伴藏一人酒を飲んで待っているうちに、八ツの鐘が忍ヶ岡に響いて聞えますと、一際世間がしんと致し、水の流れも止り、草木も眠るというくらいで、壁にすだく蟋蟀の声も幽かに哀を催おし、物凄く、清水の元からいつもの通り駒下駄の音高くカランコロン/\と聞えましたから、伴藏は来たなと思うと身の毛もぞっと縮まる程怖ろしく、かたまって、様子を窺っていると、生垣の元へ見えたかと思うと、いつの間にやら縁側の所へ来て、

「伴藏さん/\」

と云われると、伴藏は口が利けない、漸々の事で、

「へい/\」

と云うと、

米「毎晩上りまして御迷惑の事を願い、誠に恐れ入りまするが、未だ今晩も萩原様の裏窓のお札が剥れて居りませんから、どうかお剥しなすって下さいまし、お嬢様が萩原様に逢いたいと私をお責め遊ばし、おむずかって誠に困り切りまするから、どうぞ貴方様、二人の者を不便に思召しお札を剥して下さいまし」

伴「剥します、へい剥しますが、百両の金を持って来て下すったか」