輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

きょうりゅうとう

恐竜島

海野 十三

線上閱讀海野 十三《恐竜島(きょうりゅうとう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 98,662 字 · 199 頁

青空文庫

入江になっているので、波は高くない。

一時間――二時間――

猫が鼠をまつように、気長く、しかも油断なく、三人は待った。

「おや、へんな匂がしますね」

「うん、恐竜の匂だ。さ、風がかわったぞ。出かけようか」

三人はそっと船を出した。

そのころになると月があがった。十五夜に近い円い月だ。東の空から青白い光をなげている。それが唯一の灯だった。

「奴等は眠っているらしいぞ」

恐竜の巣は、水上五米位のところにいくつもあいている洞窟がそれらしい。

ボートを岸につなぐと、三人は岩にのって、河づたいに、恐竜の巣の方に近づいた。

「おっ、モレロ親分」

「どうした」

「セキストン伯爵です」

「何」

「ほら、あすこに倒れているのは」

「うん」

ラルサンが指さす岩の上に、長い綱をつけたまま、両手をのばして倒れているのは正しくセキストン団長だった。

モレロは近づいていった。

頭に手をやってみたが、しずかに首をふって二人に見せた。

「あすこから落ちたんじゃ、生きているのがふしぎな位だ」

モレロはそうつぶやくように云ったが、ぞっとして、ぶるぶる身体をふるわせた。

「キッドの宝をねらうものは必ず命がない」