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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
線上閱讀海野 十三《恐竜島(きょうりゅうとう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 98,662 字 · 199 頁
そのあとにマルタンが護衛のようにしたがった。二人の映画班はいつもおくれがちであったが、これはもちろんとちゅうでしばしば目的物をつかまえて、十六ミリ天然色映画をとるので、そうなるのであった。
密林の中を行くとき、玉太郎は伯爵団長に、彼がこの前にこころみたこの恐竜島の探検のことや、もっと前の、例の水夫ヤンの写生画のことなどについて質問した。セキストン団長は、はじめのうちは元気に語っていたが、そのうちにはげしい暑さと強い湿気にあえぎだし、もう苦しくてしゃべれないから、別のときに語ろうといって、物語をやめてしまった。このとき玉太郎が聞いたのは、前に団長がシー・タイガ号の船長などに語ったのと、だいたい同じ程度のものにすぎず、まだ深く、語るというところまではいかなかった。
「おーい。待ってくれーッ」
「おーい」
映画班は、ときどきうしろからよんだ。そのたびに、玉太郎と団長と、博士と、娘にマルタンの五人は足をとめて、映画班の追いついてくるのをまたなくてはならなかった。そんなことが、沼のふちへ出るまでに六七回もあった。
そういうときには、はじめのうちは、伯爵団長がぶつぶついっていたが、あとの方になると、彼はそういうときが救いの時きたるとばかりに足を止め、腰をたたき、汗をぬぐい、身体に吸いついている蚊をたたき殺すのであった。