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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
線上閱讀海野 十三《恐竜島(きょうりゅうとう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 98,662 字 · 199 頁
「オー、ケー」
「注意しとくが、ピストルも銃も、いよいよというときでないと撃たないことだね。恐竜をびっくりさせることは、できるだけよしたがいいからね」
「よし、わかった」
伯爵隊長の注意は、すなおに聞きいれられた。そして一行は、冷え冷えとした土の壁にからだをこすりつけるようにして、前進していった。
「おや、どこからか風が吹いて来る」
玉太郎が、一大発見をした。
「おお、そうだ。たしかに風が通っていく」
「やっぱり生ぐさい風だね」
「いや、さっきの生ぐさい風とはすこしちがうようだ」
監督ケンが、首をひねる。
「恐竜の呼吸がここまでとどいているんじゃないかね。すると、われわれは恐竜夫人がくわッとあいた口の前へ出ていて、たべられる直前にいるのじゃないかね」
ダビット技師がふるえ声を出す。
「大丈夫でしょう。ポチがおとなしくしているから、まだ危険はせまっていないようですよ」
玉太郎は自信のあるところをのべた。
「そうかしら。あの犬ころの頭脳は、ほんとうに信頼するに足るんかね」
技師が、まじめな顔をして、玉太郎にたずねた。
「まあ、信頼するに足りますよ」
「まあ――とは気にいらないね。