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せんそうざっき
戦争雑記
徳永 直
線上閱讀徳永 直《戦争雑記(せんそうざっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 12,149 字 · 25 頁
あんまり騒々しい光景に、私はぼんやりしていた。
そのうちに汽笛が鳴って汽車が動き出した。叔母はまだ離れなかった。「危い」と車掌が飛んできて、後から引き下した。叔母は泣いていた。母も祖父も、それとは別に遠ざかってゆく叔父の振る帽子に合図して、夢中に手拭を振っていた。
それから十日ばかりして、叔母は私の家に同居した。私の親類では外に、従弟の貞助と、三人が出征した。センチ(戦地という言葉をこの頃覚えた)から、時折グンジユウビンが来た。いつも姉が読んだ。みんな平仮名と、片仮名ばかりで書いてあった。
母は毎日、「残飯」を担いにいった。柄の小さい叔母は、家の軒下に莚を敷いて竹箸を削る内職をした。私も姉も、学校を退けると、手伝わされた。私はこの「箸削り」が一等嫌いであった。コガタナ(ナイフ)で小さく割った竹片を、丹念に削るのだから、しんきで、しんきでしようがなかった。私は懐中に始終入れている「ウチオコシ」が、したくて、隙を見てはすぐ飛び出したものであった。
私達の遊びごっこは、戦争ごっこが一番盛んで、可也にこっぴどく殴り合った。月のある夜なんか、沢山の子供が、語らいあって、村端れの鎮守を中心にして、「陣地」