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てしごとのにほん
手仕事の日本
柳 宗悦
線上閱讀柳 宗悦《手仕事の日本(てしごとのにほん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 116,621 字 · 235 頁
前者は茶人たちにも聞こえ書物にも記してあります。これに反し後者は今まで知る人がほとんどない雑窯の一つでありました。しかしこの十五年ほどの間に新しい道で熱心に日常の器物を焼き続けました。陶土の質がとても硬く、ほとんど磁器に近い強さがあります。そこの染分の皿や鉢などは幸にも広く流布されました。よく描く蘆雁の模様は古くから伝わるもので、おそらく仕事は石州の脈を引くものでありましょう。
手紡手織の木綿が近年盛になったことをも書き添えねばなりません。美穂村の向国安で織り、隣村で紡ぐという賢い道を取り、一時は盛な成績を見せました。染めも努めて草木から得ました。こういう手機ものが他に少い時とて、仕事ははっきりした存在を示しました。もとより絹でも織り、好んで太織風なものを機にかけました。
この国には和紙も産します。「因幡紙」の名で知られ、八頭郡の佐治とか、気高郡の日置村とか、その他の漉場から楮の紙が出されます。
山陰道の東端は丹波、丹後、但馬であります。これらの国々の名は色々の言葉で思い出されます。丹波栗、丹波酸漿、丹波焼、丹後縞、丹後紬、丹後縮緬、但馬牛など、皆よく響き渡った名であります。