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ぎじゅつのてつがく

技術の哲学

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《技術の哲学(ぎじゅつのてつがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,443 字 · 164 頁

青空文庫

だがここで問題は、技術がいつも二重性を持っているということである。というのは、吾々が前に見た処に従えば、社会的生産の関係から切り離された技術というものは現実にも又理念としてもあり得ないのであり、技術の本質は純技術的なものでも純工学的なものでさえもあり得ない。夫は正に一つの歴史的範疇でなければならなかったのである。一定の経済関係に於て、歴史的に与えられた生産関係の一内容として、初めて技術は技術となるのであって、別に、技術と経済という別々のものが偶々現実界で結び付けられるのではない*。――技術というもの自身が純技術的契機と経済的契機とを自分自身の二重性として持っているのに外ならない。

* 馬場敬治氏『技術と経済』はわが国に於ける殆んど唯一の技術論の著者だろう。だが博学な氏は、ドイツの現象学(?)的ブルジョア哲学に倣って、技術の本質の問題を事実としての技術の「社会学」の問題から絶縁する。こうした「社会学」と「哲学」との区別乃至分類が如何に「方法論」的に不幸であるかに就いては、私は専らこれまで解説に力めて来た(例えば或る「客観主義者」――これこそ今はデボーリン主義者と呼ばれている――は科学の階級性を単に社会学的なものとしてしか考えることを知らず、真理の客観性と無関係だと主張するのだが、そういうブルジョア科学的誤謬