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ぎじゅつのてつがく
技術の哲学
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《技術の哲学(ぎじゅつのてつがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,443 字 · 164 頁
* この点に就いては数学に関しても略々同じことが云えるだろう。古くは測地学であったゲオメトリア(幾何学)を始めとして、微積分学其の他も亦、一定の技術的要求から、工夫され発達せしめられた。ニュートンに於ける微積分の概念がその物理学的必要に逼られて得られたものであることは、人の云う通りであるが、彼のこの物理学的研究自身が実は当時の技術的・経済的基礎によって必要とされたものであった(B・ヘッセン「ニュートンの『原理』に関する社会的経済的基礎」―― Science at the Cross-roads の内――を参照)。――「十七世紀中葉以来の殆んど凡ての大数学者たちは、彼等が実際機械学を研究し、それを理論づけようと試みた限りに於て、実は単純なる水力製粉所から出発していたのである」とさえマルクスはエンゲルスあての手紙で述べている。――確率論は全く宮廷人の賭博の必要から発達したということも一つの参考になるだろう。一体数学は、その形式的な抽象的な諸形態にも拘らず、歴史的には終局的に云って物理的認識からの一所産であって、その点がまた数学の認識論的論理学的本質だと考えられる。