輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
線上閱讀林 芙美子《放浪記(初出)(ほうろうき(しょしゅつ))》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 103,349 字 · 207 頁
理想が低ければ低いほど、それだけ人間は実際的であり、この理想と現実との間の深淵が彼にはより少なく絶望的に思われる。けれども主として、それは人間の力の分量に、エネルギイの蓄積に、彼の有機体が処理しつゝある営養の緊張力に関係する。
緊張せる生活はその自然的な補いとして創造、争闘の緊張、翹望を持つ――。女達が風呂に出はらった後の夕暮れの女給部屋で、ルナチャルスキイの、実証美学の基礎を読んでいると、こんな事が書いてあった。
科学的に処理してある言葉を見ると、どうにも動きのとれない今の生活と、感情のルンペンさが、まざまざと這い出て私は暗くなる。勉強したいと思う、あとからあとから、とてつもなくだらしのない不道徳な野性が、私の体中を馳りまわる。
見極めのつかない生活、死ぬか生きるかの二ツの真蒼な道……。
夜になれば、白人国に買われたニグロのような淋しさで、埒もない唄をうたう。
メリンスの着物は、汗で裾にまきつくと、すぐピリッと破けてしまう。実もフタもない此あつさでは、涼しくなるまで、何もかもおあずけで、カツ一丁上ったよッ! か――。
何の条件もなく、一ヶ月卅円もくれる人があったら、私は満々としたいゝ詩をかいてみたい、いゝ小説を書いてみたい。