輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
線上閱讀林 芙美子《放浪記(初出)(ほうろうき(しょしゅつ))》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 103,349 字 · 207 頁
がらんどうな家の片隅に、恭ちゃんも節ちゃんも凸坊も火鉢にかじりついていた。
這うような気持ちで、御飯をよばれる。口一杯に御飯を頬ばっている時、節ちゃんが、何か一言優さしい言葉をかけてくれた。
何か、胸がズンと突き上げる気持ち、口の飯が古綿のように拡がって、火のように涙が噴きこぼれた。
塩っぽい涙をくゝみながら、わんわん泣き笑いすると、凸坊が驚いて、玩具をほうり出して一緒に泣き出してしまった。
「オイ! 凸坊! おばちゃんに負けないで、もっともっと大きい声で泣け、遠慮なんかしないで、汽笛の様な大きな声で泣くんだよ。」
恭ちゃんがキラキラした瞳で凸坊の頭を優しく叩くと、まるで町を吹き流して来る、じんたのクラリオネットみたいに、凸坊は節をつけて大声あげた。
私の胸には、おかしく温いものが流れた。
「時ちゃんて娘どうして……。」
「月始めに別れちゃったわ、どこへ行ったんだか、仕合せになったでしょう……。」
「若いから貧乏に負けっちまうのよ。」
赤い毛糸のシャツを二枚持っているから、一枚節ちゃんに上げよう、白々とした肌が寒気だった。
寝転ろんで、天井を睨んでいた恭ちゃんが、此頃つくった詩だと云って、それを大きい声で朗読してくれた。