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ほうろうき(しょしゅつ)

放浪記(初出)

林 芙美子

線上閱讀林 芙美子《放浪記(初出)(ほうろうき(しょしゅつ))》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 103,349 字 · 207 頁

青空文庫

女中が一人

未亡人が一人

女達が去ったあと、少女が六人の女の説明をしてくれた。

「うちの先生は、産婆が本業じゃないのよ、あの女の人達前からうちの先生のアレの世話になってんですの、世話だけでも大したものでしょう。」

奴淫売! と云い散らした女の言葉が判ると、自分が一直線に落ち込んだような気がして急に、フッと松田さんの顔が心に浮んだ。

不運な職業にばかりあさりつく私、もう何も言わないで、あの人と一緒になろうかしら――。

何でもない風をよそおって、玄関へ出る。

「荷物を持って、もう帰るの……。」

××の写真を、まるで散しのように枕元に散乱させて居た女が、フッと起きあがって、それに座蒲団をかぶせると、

「ちょいと、先生がかえるまで帰えっちや駄目だわ……私達が叱られるもの、それにどんなもん持って行かれるか判らないし。」

何と云う救いがたなき女達だろう、何がおかしいのか、皆目尻に冷嘲を含んで私が消えたら、一どきに哄笑しそうな様子だった。

いつの間に誰か来たのか、玄関の横の庭には、赤い男の靴が一足ぬいであった。

「見て御らんなさいな、本が一冊と雑記帳ですよ、何も取りゃしませんよ。