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かえるのゴムぐつ
新編風の又三郎
線上閱讀宮沢 賢治《新編風の又三郎(かえるのゴムぐつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 41,031 字 · 84 頁
いつまでたっても終りにならぬ、どこどこまでも悪因悪果、悪果によって新に悪因をつくる。な。斯うじゃ、浮む瀬とてもあるまいじゃ。昼は則ち日光を懼れ、又人及諸の強鳥を恐る。心暫らくも安らかなることなし。これは流転の中の、つらい模様をわれらにわかるよう、直かに申されたのじゃ。勿体なくも、我等は光明の日天子をば憚かり奉る。いつも闇とみちづれじゃ。東の空が明るくなりて、日天子さまの黄金の矢が高く射出さるれば、われらは恐れて遁げるのじゃ。もし白昼にまなこを正しく開くならば、その日天子の黄金の征矢に伐たれるじゃ。それほどまでに我等は悪業の身じゃ。又人及諸の強鳥を恐る。な。人を恐るることは、今夜今ごろ講ずることの限りでない。思い合せてよろしかろう。諸の強鳥を恐る。鷹やはやぶさ、又さほど強くはなけれども日中なれば烏などまで恐れねばならぬ情ない身じゃ。はやぶさなれば空よりすぐに落ちて来て、こなたが小鳥をつかむときと同じようなるありさまじゃ、たちまち空で引き裂かれるじゃ、少しのさからいをしたとて、何にもならぬ、げにもげにも浅間しくなさけないわれらの身じゃ。」
梟の坊さんは一寸声を切りました。