輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
にほんのでんせつ
日本の伝説
柳田 国男
線上閱讀柳田 国男《日本の伝説(にほんのでんせつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 104,931 字 · 207 頁
もとはこういうさすの棒もなしに、直接に牛や馬の鼻の綱をとりましたから、かれ等にはかなりつらい為事でありましたが、もともと牛馬を田に使うということが、東の方ではそう古くからではありません。だからこれなども新しく出来た伝説であります。石城の長友の長隆寺の鼻取地蔵などは、ある農夫が代掻きの時に、ひどく鼻とりの少年を叱っていると、どこからともなく別の子供がやって来て、その代りをしてくれて、それは農夫の気に入りました。後で礼をしようと思ってさがしてみたが見えない。寺の地蔵堂の床の板に、小さな泥足の跡がついております。さては地蔵が少年の叱られるのをかわいそうに思って、代って鼻とりをつとめて下さったのだと、後にわかってあり難がったという話であります。この地蔵は安阿弥とかの名作で、今では国宝になっている大切なお像であります。(郷土研究一編。福島県石城郡大浦村長友)
また福島の町の近くで、腰浜の天満宮の隣りにある地蔵にも同じ話があって、お堂の名を鼻取庵といっておりました。これも子供に化けて田の水を引き、馬の鼻をとって引き廻して手伝いました。昼飯の時に連れて来て御馳走をするつもりで、田からあがって方々を尋ねたが見えない。