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いも

日本プロレタリア文学集・11 「文芸戦線」作家集(二)

佐左木 俊郎

線上閱讀佐左木 俊郎《日本プロレタリア文学集・11 「文芸戦線」作家集(二)(いも)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 26,241 字 · 54 頁

青空文庫

」

野本は斯う反駁した。

「幾ら地代が這入ったって、地代がその土地から湧くもんじゃあるめえがな。他所で働いて取って来る金じゃねえか?」

「何れにしろ、私等の懐中さ這入る分にゃ同じことだから、地主としちゃ、やっぱり地代のいい方さ貸すことになるね。全く、借手の誰彼を問題にしちゃいねえんだ。問題は、唯、地代なんだから……」

群山はそう言って頭から小作人達を抑えつけた。土地の使用目的から、地代で及ばない小作人達は、それ以上言葉ではもう何も出来なかった。

「お気の毒ですが、まあ、此処の地所はそう云うわけですから、あんたがたも一つ、百姓なんかやめて了って、商売でも始めたらどんなものでしょうね?」

河上が微笑みかけながら言った。この穏やかな地主の言葉に対しては、誰もさからわなかった。

「それさね。」

「そう云うことになれば、何んかで、出来るだけのことはいたしますから。店を開くと云うような場合には……」

斯う河上は更に付け加えた。

「資本金でもあれば店も結構だが、われわれ、どうして商売など始められんべ? 工場さでも通うより仕方がなかんべ。」

「そこですよ。私の言っているのは……勿論、大したことは出来かねますがね。