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にっき
日記
宮本 百合子
線上閱讀宮本 百合子《日記(にっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 65,193 字 · 131 頁
行く処へは行って居たのですから」
「よく仰云った。する気があって道がない、と云うのは云い訳にはなりませんからな」
と云う意味のことがあった。
自分は、読んで心を打れ、我に犇々と堪えた。
問題は、Aでもなく、母でもなく、自分の心にあるばかりだ。
◎
此等の反省によって浮んだ一つの場合。
或親孝行と評判の娘。仕舞いにはそう云うことで自分の要求なり、慾望なりが過度に虐げられて行くのに辛棒がしきれず、まるで人々を驚かせるようなことをして、逃げてしまう。あり得ることだ。涙を以て見てやるべきことだ。
◎
島村民蔵氏の、「子供の生活と芸術」と云う論文を、注意して居る。芸術的素養に欠けた日本の子供が、もっと創意ある遊戯なり、原始芸術なり、盛に生産するようになるのは結構だ。よい指導者のあるのもよい。
但、ドイツの、国民の芸術と云うものを非常に功利的に考えて居る人の論説を批評なしに引証するのはどう云うものだろう。
芸術が、人間の美、真の、最高を現すものであると云う考えには異議がない。よき意味のディレッタンティズムの発達慫慂はよい。