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わせだだいがくのきょうし
早稲田大学の教旨
大隈 重信
線上閱讀大隈 重信《早稲田大学の教旨(わせだだいがくのきょうし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 2,761 字 · 6 頁
道徳的人格を備えなければならぬ。而して一身一家一国のためのみならず、進んで世界に貢献する抱負が無ければならぬ。これを支那古代の語を以て説明すれば、修身、斉家、治国、平天下である。治国平天下、世界の平和を計らんとすれば、まず国を治めなければならぬ。立国の意味は現在の思想からいえば二つに別れる。一つは国、一つは社会、社会が堅実に発達しなければ国も治まらない。而してその根本は家である。一国の本は一家である。家庭は即ち国を成す根本である。道義の根本もまたこの家に発する。善良の風俗もこの家庭から生ずる。故に教育は人格の養成を根義とする。ただ専門知識を吸収するのみに汲々としてこの点を閑却するに於ては人間は利己的となる。進んで国と世界とのために尽すという犠牲的精神は段々衰えて来るのである。恐るべきことである。これ文明の弊である。この弊を避けてその利を収むるのは模範国民たるものの責任である。これが早稲田大学の教旨の最も根本を為すべき要点である(拍手喝采)。模範国民の国家に対し社会に対し自己に対する観念の根本を為すべきものはここにある(拍手喝采)。この理想を実現するためには吾人は終身努力しなければならぬ。