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こくがくをしんこうすべきのせつ
明六雑誌(中)〔全3冊〕
神田 孝平
線上閱讀神田 孝平《明六雑誌(中)〔全3冊〕(こくがくをしんこうすべきのせつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 2,338 字 · 6 頁
欧米諸国には、ほとんど精妙を極む。ただ我邦にいまだ開けず。今これを講ずるは、わが欠を補うの道なり。
楽器は和漢・欧亜を論ぜず、もっともわが用に便なるものを択むを可とす。
楽章に至ては、外国のものは用に適せず。内国に行わるるものまた、いまだ適当と覚しきものなし。やむを得ずんば、観世なり、宝生なり、竹本なり、歌沢なり、しばらく現今衆心の趨くところにしたがい、やや取捨を加え、音節を改めば可ならん。
とうてい我邦の楽章には韻※なきをもって、聴く者をしておおいに感発せしむるに足らず。衆人追々支那欧亜の唱歌を聴き、韻※に一段の妙趣あることを知り得ば、その趣に傚い、邦語をもって新曲を製すること、また難からざるべし。
余かつて謂う、外国技芸、採用すべからざるものなし。ただに唱歌の法、外国のまま用うべからず。新曲の製の止むべからざるゆえんなり。
戯劇もまたいっそう改正せざるべからず。方今の芝居は婬に過ぎ、哀に過ぎ、誕に過ぎ、濃に過ぎ、人心を害うこと多し。裁制を加えざるべからず。
かつ我邦の俳優は演じて唱せず。外国俳優のごとく、かつ演じかつ唱ずる方、趣あるに似たり。