輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

線上閱讀坂口 安吾《明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 21,745 字 · 44 頁

青空文庫

私にしたって、ゲジゲジに頭を下げてまで、ウスノロをムコにもらいたかアねえヤ」

「ちょッと! 松之助はウスノロじゃアないよ。目から鼻へぬけたところだってあるんだよ」

「よせやい。ぬけたところも、とは聞きなれないね。一ヶ所だけ目から鼻へぬけたてえ人間の話はきかないね」

「じゃア、なにかい。手に職をつけたら、松之助をもらッてくれるね」

「私ゃ知らないから、ゲジゲジに相談しな。ゲジゲジがウンと云やア、私や反対しないよ」

むろん銀一がウンと云う筈はない。アンマのウチはアンマがつぐにきまったもの、と云うのが彼の断乎たる持説である。彼が常々その持説を主張するから、弟子のアンマもその気になっていた。角平が二十六。弁内が二十四。どッちも良い歳だ。ヨメでも貰ってよそへ間借りして開業しても、ケチンボーの銀一についてるよりはマシな暮しができる筈だが、ここのムコになれるかも知れないと思うから、ゲジゲジや化け物にガミガミ云われながら辛抱している。それは十八の稲吉にしても、そうだった。兄弟子は二人ながらバカヤローだから、こッちへ順が廻るかも知れねえと考えている。

「物を云う時には横を向け。